NKH放送技研公開2012へようこそ！　#mtf2012

2012/12/01 お知らせ 伊予柑

ニコニコ生放送、Ustream、Youtube Live…インターネット放送が普及し、当たり前の世の中となりました。
これまで放送免許がなければ、音声と映像を広く伝えることが難しかった世界から、自宅のベットルームから配信したり、旅行先からiPhoneでちょっとその様子を伝える世界へ。「Make」ムーブメントが工場を家庭に持ち込んでいるように、インターネット放送は、放送局を自宅に持ち込み、配信者を爆発的に増やす結果となりました。

インターネット放送は、この後どうなっていくのでしょう。世界をどのように変えていくのでしょうか？
ネット放送黎明期から、インターネット放送をいろんな意味で活用してきた[NKH]ニコ生企画放送局では、そんな疑問に先取りするための先端技術を開発いたしました。
展示の性質上、ネットワークや放送時間の制約等がありますが、ぜひじっくりとご体験いただけますと幸いです。

○[NKH]ニコ生企画放送局とは？

インターネット放送を行う「生主」たちが集まり、ネット放送の魅力をとことんまで極めるために活動する集団。
イベントを中継するだけでなく、イベント企画、放送機材の開発、ソフトウェアの製作などネット放送にまつわるあらゆることを行う。
書籍「インターネット放送バイブル2010」「ニコニコ生放送ポケットガイド」を出版

○歴史

2007年　ニコニコ生放送開始
2008年　ニコニコ生放送　ユーザー生放送開始
2009年　Make:Tokyo Meeting 03　ネット放送関連グッズ
2009年　Make:Tokyo Meeting 04　ラブプラス結婚式
2010年　ユーザーとしては初の「ch990」ニコニコ公式チャンネルを開設
2010年　Make:Tokyo Meeting 05　Twitter Disco
2010年　Make:Tokyo Meeting 06　僕の考えた電子書籍展
2011年　震災に対応した手話放送を行う

展示コンセプト、製作：伊予柑、moow

■デカイカメラ千手観音

テレビの時代、カメラマンというのは裏方の職人でした。台本の指示のもと適切なカットをつくったり、現場にいってレポーターとともにその様子を納める仕事です。
しかし、一人で放送するネット放送世代では、カメラマンの仕事は大きく変わるはずです。

デカイカメラ千手観音は、照明、ガンマイク、自分撮りカメラ、配信用ＰＣ、コメント表示ディスプレイなど必要な装備をすべて兼ね備えたオールインワン放送局です。
さらに、その明るいＬＥＤ照明は、カメラマン自身を主役にし、現場へ大きな影響を与えるようになるでしょう。

もちろん従来通りのカメラマンの仕事は尊重されつづけます。しかし、ネット放送の世界では「カメラマンが主役である」ことの意味が、これまで以上に問い直されると考えています。

企画製作：990の人、キッカ
サポート：碧野空
2012年

■クラウドす～ふぁみ

テレビゲームの魅力は、みんなでわいわいとおしゃべりをしながら一つのテレビに向かうところにあります。
時にはコントローラーを奪いあって、友達とゲームしました。
それをインターネット放送を通して実現したら…？

「上」とコメントするとスーパーファミコンの上が押され、「ＢＢＢ」と押すとＢが３回入力されます。
21世紀のこのデバイスではコントローラーを奪い合うことなく、1000人で一つのコントローラーを共有できます。
まさにクラウド(群衆)なゲーミングデバイス。ゲームの新しい遊び方です。

企画製作：伊予柑、990の人、鳥居みゆっき
サポート：きりん
2010年

※「不思議のダンジョン２　風来のシレン」は(株)スパイク・チュンソフトの許諾の元インターネット配信を行っています。

■ニコ生コメント（物理）

ネット放送の魅力は、インタラクティブに視聴者の反応がわかることです。
アンケートのような統計的な反応ではなく、即物的で感情的な反応がリアルタイムに返ってくるところが特に魅力です。そのなかでも代表的なのが、笑いを表す「ｗ」のコメント。
視聴者の反応をもっとわかりやすくするために、物理デバイスにしました。

企画製作：きりん、伊予柑
サポート：ニットタイガー
2012年

■自走式ニコ生戦車

戦場の様子を伝える戦場カメラマン。しかし、その仕事はあまりに過酷です。
その仕事をもっとそれを安全に、簡便に行えないでしょうか？
そうした要望に応えるために作成されたのがこの自走式ニコ生戦車です。
この戦車は完全自立型の放送マシンで、視聴者の指示によって自由に走り回り、周囲の様子を放送します。
自宅にいながらにして戦場を走り回り、見たいものを見ることができる。21世紀の放送はこうなるべきでしょう。

また、放送、映像ストリームの主役とは「カメラ」です。カメラが何を映し出すかで映像の意味は変わり、伝わる内容が変わるのです。そのカメラを民主化するのであれば、視聴者の自身が操作できるようになるべきでしょう。そして、そのカメラとは多数決によって決まった「視線」であり、「欲望」だといえます。視聴者が何をみたいのか？　この戦車の動きにご注目ください。

企画製作：ニットタイガー、伊予柑
2010年

■緊急報道速報 for Android

世界中にあまねく高速無線回線が敷き詰められ、人々がスマートフォンを持つことになった世界で行われる「報道」とはどんなものでしょう？
緊急報道速報は、事件が起きている「その場」をスマートフォンで報道することができるアプリです。

たとえば、渋谷の街頭で殺人事件が発生したとします。
警察、消防、救急、報道局はその情報を聞きつけ、地図を取り出し「事件の現場」を指定します。
すると、そこにたまたまいる人たちのスマホに緊急報道速報が鳴り響きます。強制的に放送アプリが起動し、現場の撮影ができるようになります。
警察はそこから犯人を同定し、消防や救急は人を助けるための指示を出し、報道局はその様子を世界中に放送することでしょう。
それをまた、人々がネット放送を通して視聴する。
そんな世界がやってくるのではないかと我々は考えます。

企画製作：鳥居みゆっき、伊予柑
2012年

■インターネット放送バイブル2010

インターネット放送の手順から、受ける放送の作り方、衛星回線を使っての放送、放送機材のDIYなど世界で最も濃い放送技術本です。
Amazonにて販売中。

著：伊予柑、990の人、MIRO、ニットタイガー、きりん、エンコの人、じぇい、たけしExp.、mio3、キッカ、鳥居みゆっき、BeDai、とにせんP、sureare、しゃわたん、@t2enonu、SAL9000、NECOVIDEO、えろ豆 (イラスト)
1500円
2010年

■インターネット放送実践マニュアル

インターネット放送の現場で何が必要か？　チームでミスなく放送を行う手順を徹底的に書き尽くした超実践マニュアルです。
無料配布予定。

著：伊予柑、じぇい、moow
2010年

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